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2月27日(木) 2025AWAREカード

2025年のAWAREカードのデザインがマンタに決まりました。

発行開始:2025年3月3日(月)到着分より(紙版PIC/PICオンライン申請の場合)

絶滅の危機に瀕する優雅な巨影──マンタの現状と保護への取り組み
今回レンズが捉えたマンタは、まさに海の王者。しかし、その優雅な姿の裏で、深刻な危機が迫っています。国際自然保護連合(IUCN)は、オニイトマキエイを「絶滅危惧種(EN)」、ナンヨウマンタを「危急種(VU)」に指定しており、その個体数は年々減少の一途をたどっています。
一部の地域では、マンタの肉が食用として流通し、特に東南アジアやアフリカ沿岸地域では重要な食料資源とされています。また、マンタの”えいし”と呼ばれるエラ板は漢方薬や伝統医療の材料として利用され、特に中国市場では「デトックス効果」「免疫力向上」といった効能が信じられ、需要が急増。しかし、その効果については科学的根拠が乏しいのが実情です。

海を愛し、守る──Rayna O’Nanの挑戦
この美しいマンタはモルディブで撮影され、撮影したのはフロリダ州パームビーチを拠点とする水中写真家でPADIインストラクター(MSDT)でもあるRayna O’Nan氏。彼女は単なるフォトグラファーにとどまらず、海洋保全の最前線で活動しています。 彼女はCoral Restoration財団と協力し、サンゴ礁の再生プロジェクトに尽力。学生たちを巻き込みながら、サンゴの樹の清掃や植え付けを指導するなど、未来の世代に海洋保護の大切さを伝えています。さらに、フロリダ州パームビーチで「カリプソ ダイビング チャーターズ」を経営し、海の魅力を広める活動にも力を注いでいます。

マンタをはじめとする海洋生物たちが、これからも悠然と泳ぎ続けられるように──。私たち一人ひとりの意識が、海の未来を変えるカギとなるのかもしれません。

AWARE(日本)では、プラスチックごみの回収やゴーストネットによる水生生物の保護、漁網が廃棄されないように適正な回収方法を提案し、さらに使用済み漁網を資源として回収し、より付加価値の高い製品にアップサイクルする仕組みを構築する取り組みを進めています。

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